日本初の新幹線-在来線直通列車。
デビューは1992年7月1日。

本来 つばさ という愛称は、東京と秋田を結ぶ、
由緒正しい特急列車の名前でした。
よって、そういう意味でもこまちと親戚にあたるのではないでしょうか。

日本初のミニ新幹線として生まれ変わったつばさは、東京駅と山形駅を最短2時間27分で走破。
東北新幹線区間は200系・E4系と併結運行し、最高速度は時速240km、福島駅から山形駅までの奥羽本線は単独走行で最高時速は130km/h。

左は山形駅にて

蔵王 - 山形間(平成11年12月4日からは新庄まで延長)は
新幹線・在来線併用の三線軌となっています。
また、福島 - 米沢間には鉄路の難所、板谷峠があり、
かつては4つのスイッチバックと補助機関車を使って登っていた
最大38パーミル(1000m進む間に38m登る)・平均33パーミルの
急勾配を編成出力5040kwの列車性能に任せて
一気に登って行きます(スイッチバックは
今も車窓から見る事ができます)。
モーターはサイリスタ位相制御方式で、
最高速度記録試験に臨んだ事もあるハイパワー。


従来の新幹線のイメージを一新したメタリックボディは長さ20m級。
側面には鮮やかなグリーンで400系のロゴが入っています。
 自動連結装置も新幹線では初めての採用。
正面上部の4つ並んだ前照灯が特徴的(右写真参照)。
ここの写真の400系は全て開業時と同じ塗装。
現在はE3系と同タイプに塗装し直されています。

併結2タイプ。それぞれ200系(旧塗装)と、E4系と。

室内のアメニティで、私がとにかく好きなのはワンタッチのテーブル!  あれはのぞみにも無い設備。
シートピッチは指定席が980mm・ 自由席が910mmとE3系と同じ。
ただ、残念ながら水周りに関してはミニ新幹線の小さなサイズの上、
E3系にくらべて古い分、 お世辞にも快適とは言えないです。


山形新幹線開通より7年半、
ついに99年12月4日、路線の新庄延長に伴って
次世代 つばさ としてこまちでおなじみの
E3系新幹線電車が投入されました。

従来の400系のカラーイメージを継承した
シルバー&グリーンのカラーリングですが、
全体のイメージはかなり変わって、
そのまま、こまちの弟分といった感じとなっています。

内部もこまちと基本的には共通です。

福島駅で

ロゴも従来の物から一新。
そのものズバリのつばさのカタチ。

そしてグリーンで"TSUBASA"の文字が。
この他、ここでは見えませんが
山形県のマークが入っています
(余談ですが、山形県は人の横顔の形をしているとかで、このマークも横顔4つが組み合わさったものです)。

最初、このロゴが嫌いだったのですが、
確かに、慣れて来ると「似合っているな」と
思うようになって来ました。

こちらは(多分) 400系の新カラーリングバージョン。
E3系は小窓タイプなのでサイドからでも400系だと
判断できると思うのですが…どうでしょ? 
大体、ダンゴ運転になっていて、
E3つばさが通過した次にコイツが来て、
さらに福島でE3がいるのですから
(E3つばさは2000年2月現在2編成のみ)
間違いはないでしょう。
また、濃いグレーの塗装部分とグリーンのライン
部分がE3系よりかなり上にまで来ています。
上は山形新幹線・新庄延長に湧く新庄駅。駅もピッカピカ。線路も行き止まり。
奥に見えるのは奥羽本線。1999年12月。

E3系がすっかり馴染んでしまった山形新幹線。
しかし、やはり、つばさと言えば400系、
この、他の新幹線電車とはひと味もふた味も違った
美しいシルバーの車体がいつまでも雪の山形で、
そして新緑の板谷峠で見られることを願います。



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