今、世界の高速列車の中の花形と言えばやはりこのユーロスターでしょう。
鉄道ファンでなくとも、多くの人が「乗ってみたい」筆頭にあげる、英仏海峡をチャンネル(海峡)トンネルで結ぶ列車です。
1994年開業。ロンドンはウォータールー駅が起点、大陸側に入ってリール・ヨーロッパ駅を経て(アシュフォード経由便はリールで停車せず)、ブリュッセルまたはパリ・北駅(約3時間)に到着します。

私の母はこのように並んでいる様を見て、「スリッパ」と言いました。…そりゃああんまりでは…

右はウォータールー駅、
ユーロスターのチェックインカウンター辺りの写真。
ユーロスターは航空機並みの出国チェックと手荷物チェック、そして荷物の持ち込み制限があります。

ただし、コンコースに上がるのはカートも使用できず、楽ではない上、大変混雑してたいへん効率が悪い三流のシステムだと思います。

ユーロスターは基本的にはフランスのTGVがベースとなっていますが、イギリスの鉄道事情(車輌限界等)に合わせた設計が施されています。
カラーリングも軽快なイエローが印象的です。
20両編成。
ユーレイルパス等は一切使えませんが、パスホルダー割り引きが適用されます。
座席クラスは3区分、プレミアムファースト、ファースト、スタンダードです。 よく旅行のツアーパンフ等で「1等使用」と書かれているのはまず、ファースト。 飛行機のビジネスクラスのようなものでしょうか。
右の写真は職員を撮りたかったわけではありません(笑)。 さすがに18両もの客車を牽引して行くのです。見て下さい、この先頭車の大モーターを! まるでコンテナ車でも引くかのような電気機関車です。どうも2両目の一部もモーターのようです。さすがに編成出力14000kwのパワーです。日本で言うと700系新幹線程度でしょうか。 (チャンネルトンネルはかなりの勾配があるからかも知れません。)
これはファーストクラスの客室。
決して広くはなく、TGV並みに感じました。
ファースト以上では時間帯によって食事がサービスされます。やはり航空機並みにかなり濃厚サービス。
しかし私は11時頃出発の便なのに「朝食」でした。本格ランチを期待していたのに…

期待のスピードは、出る時は出るのですが、緩急付き過ぎ。特にイギリス内はまったく性能を持て余し気味でした。
本格的に高速走行になるのはなんと、やっとパリ迄あと一時間、
という辺りになってからのように思いました。
新品ロングレールのせいか、旧規格の東海道新幹線より静か…とおもいましたが、
さすがに時速300kmの高速走行に入ると、揺れる揺れる…!
アクティブダンパーでもああなんでしょうか!?

これは…ケント州めぐり現地ツアーのガイドさんが何度も何度も「ユーロスターの線路である」と言うので、何だか撮らなきゃいけない気がして… これは何か。…ユーロトンネルのフチ。まさにトンネルに入ろうかと言う所。 …見ての通りの場所です。こちらも欲目かもしれませんが、新幹線の方が先進的・機能的。

我々がユーロスターに乗ったのは2002年の復活祭の頃でした。
しかし復活祭休暇にユーロスターが完全休業するとは知りませんでしたよ。
せめてトーマスクックには載せるように!
おかげでロンドンに長居するハメに… まあその分ケント観光に行けたんですが。





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